イノベーションの例から分かること

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前回にあげた四つのイノベーション
意外に日本の、それも近しい事柄で革新がなされている。
面白く感じた人もいるかもしれない。

ここでもう一歩踏み込みたい。

今ではイノベーションを目指せとの掛け声は大きい。官民一体となる勢いだ。
自分も同じような偉業を成し遂げたいという人も多いはずだ。

それではなぜこの人たちはそこまで到達できたのだろう?
同じような立場の人間はそれこそ山ほど居たのである。

多くの人はより恵まれた機会がありながら、それをものにすることができなかった。
そこにあったのは大きな変化をもたらす貴重なチャンスであり、可能性であったにもかかわらず。

世の中の他のイノベーションを見ても同じだ。
成功できたからといって、特に学歴が高かったとか、事業資金に恵まれたいたわけでもない。

いったいその違いは何だったのだろうか?


飛躍を成し遂げた人々には大きな共通点がある。

「他の人と同じものを見ながら、特別なことに気づいている」
「同じ状況にいながら、その人だけは特別な何かを得ている」

これである。
好奇心だけではない。野次馬根性に似たものは誰にでもあるからだ。

やれた人はその背後に潜む大切なことに気づいたり、自分の持っている問題意識につなげることができている。

すべてはそこから出発している。
 
偶然に何かにめぐり合っておきながらその一瞬を逃していない。
なんでもないように見えることから、貴重な教訓を引き出している。

学校時代の成績や生まれつきの能力でもない。
常人に到達できない特殊な何かや高度スキルでもない。

それを突き詰めていくと「内面のあり方」である。

繰り返すがイノベーションを行えた人は常に自分の問題を意識していた。
何らかの意図するものを抱えていた。

だからこそ仕事を離れていてたまたま何かにめぐりあっても、それの持つ意味合いに気付けた。敏感に反応し、問題解決の鍵として自分のものにできて取り込めたのである。

これが出発点であったと思う。
それが無かったらどれだけ資金が豊富だろうが、人材が居ようが彼らのイノベーションは不可能だったのではないだろうか。